こんにちは。入試のシーズンですね。
センター試験、そして関西では中学入試も始まりました。
高校入試はこれから、仕上げの時期に入ってきます。
私の生徒さんにも中3生さんが何人かいて、高校入試対策をやっていますが、
先日、意外なところで落とし穴を発見しました~。
「be surprised at~」
「あっと驚く」と覚えましょう~、というネタですっかりおなじみの、
「~に驚く」という超頻出熟語です。
英検では4級から、学校では中1から、熟語を習い始めるとすぐ出てきますので、
まだわけのわからないうちから、とにかく「驚く」だったら「be surprised at」、「surprised」の次は「at」が来るのだ~
と覚えているという人も多いかもしれません。
しかし入試問題で、 He was surprised ( ) ~ という空欄の穴埋め問題が出た場合・・・正解は必ず「 at 」でしょうか?
なんと、違う場合もあるのです~
え、そうじゃないの??と思った方、または英語指導のお仕事をされている方、
意外な落とし穴対策に、ぜひこちらを ↓↓ ご確認ください!
- 「He was surprised ( ) hear the news. 」 空欄にat が入る??
- 「be surprised at~」は受動態だった!
- ニュースを〇〇した(聞いた、など)ということを伝えたい!
- hear の他にも、see, know, find, read などなど・・・
「He was surprised ( ) hear the news. 」 空欄にat が入る??
「彼は、そのニュースに驚いた」を英訳する場合、
「He was surprised at the news.」となります。
ニュースというもの(名詞)が、彼を驚かせる原因になったのです。
英語では、「at」の次には名詞(形)が来るのでした。
では、「彼はそのニュースを聞いて驚いた」だったらどうなるでしょう??
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この場合は「He was surprised to hear the news.」となります。
「~を見て驚いた」だったら、「He was surprised to see~」、
「~と知って驚いた」だったら、「He was surprised to know~」 です。
hear, see, know という動詞の前なので「to」が来るのです。
動詞の前だと考えれば、次は to が来るだろうと予想できるはずなのですが、「驚く」イコール「be surprised at !」と呪文のように唱え続けていた人は、引っかかってしまうかもしれません。
at は次に名詞(形)をとることをしっかり確認しましょう。
そしてこれからでも、単語や熟語は、例文ごと暗記!を心がけるようにすれば、
このようなミスも防げますよ!
「be surprised at~」は受動態だった!
そもそもこの熟語、受動態の熟語です、と私は習ったことはないのですが・・・受動態です。
受動態を習うのは中3なので(中高一貫校などを除いて)、中1のときに習ったこの熟語を思い出して、そうかあれは受動態だったのか~、なんて気づく人は少ないと思います(私も当時は意識していませんでした・・・)。
実際に、誰かに「よって」なされる「動作」ではないので、受動態だと気づきにくいのです。
ちなみに、「山が雪で覆われている」というときの「be covered with snow」も同じです。
(これは教える方にも工夫が必要だと思うんですが、ぜひ学校でこの説明を加えるようにしてほしいですね。)
そして、ここでもう一つ、思い出していただきたいことがあります。
受動態の文では、by~に相当する「動作主」が誰かは重要でない、というときには、
by~以下はよく省略される、という説明を聞いたことはありませんか。
では、この「He was surprised to hear the news.」の文では、「at~」は、省略されているのでしょうか??
ニュースを〇〇した(聞いた、など)ということを伝えたい!
「at~」は省略している、といえると思います。
ただし、「ニュース」は重要な言葉ですから、これを省略してしまってはいけません。
省略する前の文を考えてみますと・・・
「He was surprised at the news to hear it.」
「彼は、そのニュースを聞いて、(そのニュースに)驚いた。」となります。
「He was surprised at the news.」
と比べると、ニュースに驚いたことに変わりはないのですが、そのニュースを彼が実際に「聞いた」 ことを、よりしっかりと伝えたい、という意図が感じられます。
これは日本語訳の違いでもわかると思います。
すごく大きな違い、というわけではありませんが、微妙に違いますね・・・。
hear の他にも、see, know, find, read などなど・・・
おまけですが、hear の他にはどのような動詞があるでしょうか?
「驚く」は、自分が予期しないような情報(ニュース、知らせ、結果、何かの理由、小説のストーリーなど)が入ってきたときの反応ですので、
be surprised to see~ ~を見て驚く
be surprised to know ~ ~を知って驚く
be surprised to find~ ~を見つけて驚く
be surprised to read~ ~を読んで驚く
be surprised to realize~ ~を認識して驚く
・・・ほかにもありますが、このあたりを確認しておけばOKでしょう。
受験生の皆さん、体調に気をつけて、最後の追い込みがんばってくださいね!
Go for it !